2016(平成28)年11月9日(水)10:00〜12:00、寳林寺にて、「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)人権啓発推進僧侶研修会を開催しました。
「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)とは、全ての人々は阿弥陀如来に救われるべき「お仲間」であるという社会の実現をめざす運動であり、より実践的に具体的に行動していく運動のことです。
その一環として、この研修会は人権・差別問題を課題に僧侶として具体的な取り組みを実践することを目的としたものです。
今回は、山口教区教務所長をご講師にお迎えして、「社会に貢献する僧侶のあり方」と題してご講義を頂きました。ご講義では、宗制・宗法・宗規・宗則を通して、社会に貢献する宗門という点を再確認されました。その上で、これまでは宗門や組のなかでも、担当にあたる限られた人だけが行うものになってしまっていた傾向がある事。また、企業で使われる「PDCA」のように、活動を改善していく必要が示されました。ほかにも、他教区の様子もご紹介頂き、山口では比較的、人権問題について僧侶が他の団体や研修会などに参画する事が少ないようだというお話もありました。
質疑応答では、山口県における人権教育の歴史的な経緯や、企業と宗教団体の運営・活動における差異などの意見交換も行われました。
今回の研修会を通して、
①限られた人だけでなく、宗門を構成するすべての僧侶・門信徒が実践していくこと。
②活動はつねに改善し続けること。
③宗門外の人権問題の活動についても関心をもって、参画すること。
などの方向性が示されました。これらをさらに検討の上で、組の活動に反映させていきたいと思います。
(この記事は、2016(平成28)年11月19日(土)に更新しました。文責:萬福寺)
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